WC決勝、良い戦いでしたね。
ダイナミックに攻めるオランダと
コミカルに組織で攻めるスペイン。
お互い国の伝統的スタイルをベースに、
現代的進化を掛け合わせた試合運びが最初から最後まで
垣間みることが出来ました。
今回、日本は今の日本なりの全部が出せたかと思います。
ただやはり、組織としても個としても、他の国との差がまだまだ感じられました。
これは、歴史的な事も関係していると思いますが、
それら歴史を作っているのもそれぞれの国の環境、
言わば、個々のサッカー環境の積み重ねで形成されているものです。
例えば、今回惜しくも決勝にて敗退したオランダでは、
ジュニアクラブの段階でほとんどのクラブが
(全てのクラブと言って過言ではない)
試合形式の練習を最初から最後まで行っています。
基礎的練習、ましてやルールなんてモノは、知っていて/出来て当たり前の
前提で幼少期を育ち、クラブに入る訳ですから、
ジュニアといってもハイレベルです。
(大人がビビって、ちょっと逃げ腰になる位のレベル)
日本人は器用な分(それだけではありませんけど)、
それなりに頭角を現す選手はいますが、層の厚みで考えれば、
どうしても他国より劣っています。
この現状にテコ入れするとなると、「ジュニアクラブのあり方」の手前、
「家レベルでのサッカー環境を考えなければならない」という事になる。
・・・そう考えるとかなり現実味が遠のくので、
ある程度、限られた「個」の早い段階でのハイレベル育成を
してみてはどうかと、真剣に思っている。
全ては、同等のレベルで勝ち上がり、最後の壇上で日本がトロフィーを
天に突き上げる姿を一目見たいが為である。