10/14/2007
CHAPTER #9 "FLOWER'S"
明日帰国の為ブカレストに向う。が、
2時間後まで電車が無い・・・待つ・・・・が、
到着した電車が、何らかのトラブルで修理のため一旦倉庫へ引き上げる・・・・。
同じ電車を待っていた乗客の中で英語の通じそうな人に聞いてみる。
「あとどれ位かかるって?」
「18分くらいだってさ」
「あっそう、良かったそんなもんか、ありがとう」
・・・・しかし、一向に姿を見せない電車。
結局、1時間半位待たされ、ようやく電車が来た。
・・・もしかして、あの時、自分の都合のいい響きに解釈してたのかな?
18(エイティーン)ではなく80(エイティー)分。って言ってたのか?
だったら、1時間20分っていってほしいよ・・・・。
ま、とにかく動いただけでもラッキーかと思いつつ電車に乗り込む。
無事ブカレスト到着、タクシーはホントむかつくのでメトロで移動。
(正規のタクシーでも、まずメーターをリセットしろ。そして
動き出したらメーターを回せ。そして降りる時には、メーターを
止める前の料金を確認し・・でないと止めた瞬間メーターが
1〜2Lei”ピンッ”って上がるのだ。
それについて、何だよこのメーターとか何とか言い合いになるのだ
今回7割の割合でこんな感じでした。)
いざ先日予約したHotelへ直行するが、レセプションでチェックインしようとするが、
なんと、手違いで予約が取れていない・・・・、なぜ?
そこで、「もう一度ちゃんと確かめてくれ」とか、「ホントにウチのホテルか?」
とか、あれこれやり取りしていると、レセプション奥から一人コピーを
持ってくる。
「ほら、ちゃんとブッキングしてんじゃん」って、だめ押しの様に言い放つ。
でも、まだブツブツとホテル側は言っている。
とにかく1部屋くらい空いてるだろ?と思ったが、どうやら満室らしいのだ。
「じゃあ他のホテルを探してあげるよ」と言うので、
「分かった、頼むよ」とロビーにて待つ・・・が、一向にホテルが見つからないらしい。
何で?・・・・・で、一人寄ってきて「何処のホテルも一杯だ、あるとすればホステルかなぁ」
って、おいおい何がどうしたの? すかさず自分でも見当のつくHotelに電話をかけてみる、
が、全滅。 絶対おかしい。
「なんでこんなにHotelが一杯なのか?ブカレストで何かあるのか?」と聞いてみると、
「明日からココでEUの協議会があるからさぁ」って、早くそれを言えよ。
そう、2007年より、ここルーマニアも念願のEUメンバーになったばかり。
そこに、運良く、いや悪く? 宿無しで路頭に迷う体験に出くわしたってやつ。
2〜3分ほど意識が遠のき、他の街ならまだしも、この街で宿無しって朝まで生きて
いられるかなぁ・・・とか考えつつ、とにかく暗くなる前に移動しようと立ち上がり、
Hotelを後にしようとすると、「もうちょっと待て」と言うので待っていると、
「一件あったよ、小さいけど清潔でイイHotelだよ」って・・・・、
「ホント?最高にうれしい生きて帰れるよ」と訳の解らない言葉を発している自分。
レセプション全員に握手をし、呼んでくれたタクシーに乗り込む。
タクシーで5分、着いたHotelがB&Bで個人経営している、名前が"FLOWER'S"。
なんだか今のシチュエーションにピッタリのネーミングだ。
門からオーナーと娘が出迎えてくれた。天使に見えた・・・。
部屋に案内してもらう。
「うわっ、中は広いんだね、それにキレイだし・・・・最高」
レセプションにて、「大変だったね、何処から来たの?」とオーナー。
「東京だよ」って言ったら、「日本人は初めてだよ」って。
最後に「学生さん?」って聞かれ・・・・。
「違うよ、学生に見える?」
「うん、娘と同じくらいにみえるよ」って、
・・・・まあ、若く見られるのはもう慣れたけど、いつになったら
社会人に見られるのかなぁ、といつも思ってしまう。
今日は特に何もしていないが、ある意味すごく充実していた一日だったので、
早めに食事に行く事に。
Hotelの娘さんに「どっか、美味しいレストラン知らない?」って聞くと、
間髪いれずに、「ココ美味しいよ」って地図を書き出してくれた。
「私もココのレストランが一番のお気に入りなんだ」と。
「ありがとう、行ってみるよ」
ここかぁ・・・雰囲気もイイ感じ、でスタッフの対応も他と違う・・・プロだ。
メニューを頂く・・・・料理も美味しそうなものが沢山あるし、値段も良心的。
フレッシュトマトとモッツァレラ&プロシュート
本日のベジタブル・チョルバ(青唐辛子なし)
ダックのレバーとルーマニアポテトのソテー
アタリ。・・・やっとここにきて美味しいルーマニア料理を食べる事が出来ました。
ルーマニアで初めてチップ払ったよ・・・・。ありがとう。
やっぱり、あるところにはあるんだね。
FLOWER'Sに帰るとコーヒーを出してくれた、テラスで飲んだ・・・あ、ここに来て
一番まともなコーヒーに出会えた。
この旅と自分へのご褒美と思い、味わって飲んだ。
ブカレストの聖地 "FLOWER'S"